川瀬翔太郎Dr(大学院生)の研究成果が論文になりました
”Development of a Novel Human Hepatoma Cell Line Supporting Replication of Recombinant HBV Genome with a Reporter Gene”
https://www.mdpi.com/1999-4915/18/2/187
がViruses誌に掲載されました。指導は島上准教授が務めました。
島上Drから論文のポイントを解説してもらいましょう。
B型肝炎ウイルス(HBV)の完全駆除を達成するためには、ウイルスの感染や複製を簡便かつ高感度にモニタリングできる培養細胞系が不可欠です。 私たちのグループでは、11アミノ酸のレポーター遺伝子「HiBiT」をHBVゲノムに挿入したリコンビナントウイルス(HiBiT-HBV)を開発し、その活性を測定することで感染・複製を評価できる新規アッセイ系を構築してきました(Sumiyadorj etal., Hepatol Commun. 2022, 特許第7606203号)。今回、川瀬先生は、このHiBiT-HBV遺伝子を肝癌細胞株HepG2に安定的に組み込むことで、細胞内でウイルスが持続的に複製する新規細胞株「HepG2-B4」を樹立しました。 この細胞株の確立により、抗ウイルス薬の効率的なスクリーニングや、高い感染能を持つHiBiT-HBVの大量調製が可能となりました。 本システムを最大限に活用し、HBVの完全駆除を可能にする革新的な薬剤の開発を目指してまいります。