MIYAJIMA Saori

内視鏡技術を婦人科へ応用する挑戦

2017年 入局 宮島 沙織 MIYAJIMA Saori

消化器内科を選んだ理由、消化器内科の魅力は?

初期研修で内視鏡に興味を持ったことをきっかけに、多岐にわたる臓器を扱い、急性期から慢性期まで幅広い疾患に関われることに魅力を感じ消化器内科を選びました。診療を重ねる中でがん治療に強い関心を抱き、現在は消化器内科/腫瘍内科として抗癌剤治療を中心とした診療を行っています。周術期治療などの集学的治療によって根治を目指せる患者さんが増える一方で、消化管や肝胆膵領域では根治が難しい状況となることも少なくありません。そのような患者さんに寄り添いながら最善の医療を提供できるよう日々尽力しています。

ライフイベントとのバランスはいかがですか?

現在、2人の子供を育てながら一般病院で勤務しています。周囲の方々の温かいご配慮に支えられ、育児中であっても実臨床に加え学会活動や臨床研究にも継続して関わることができています。仕事でも家庭でも毎日が慌ただしく過ぎ大変なこともありますが、医師として母としても、多くの学びと経験を得られる日々にやりがいを感じています。

婦人科領域での内視鏡開発への思い

婦人科の先生方や全国の多施設と連携し、消化管領域で培った内視鏡技術を子宮頸がんなど婦人科疾患へ応用する研究開発に携わっています。この技術は受容性が高く、精密度の高い検査として期待されており、若い患者さんも多い婦人科疾患の診断・治療への貢献が望まれています。一日でも早く臨床応用へつなげられるよう研究を着実に進めていきたいと考えています。

女性医師へのメッセージ

結婚、出産・育児、介護など、女性医師として直面するライフイベントと仕事の両立には正解がなく迷うことも多いかと思います。ですが、消化器内科には多様な働き方があり、自分らしいキャリアを築くことが可能だと思います。お互いに支え合いながら無理なく長く続けられる環境を一緒につくっていけたら嬉しいです。皆さんと一緒に働ける日を心から楽しみにしています。

2025年5月7日 掲載

Interview with Members of the Gastroenterology Interview with Members of the Gastroenterology
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